私たちの住むアクイテルメは、今時マクドナルドもないイタリアでもかなりの田舎町です。中華レストランは1軒ありますが、時折生魚を食べたくなることが無性にあって、そんな時には近隣で最も都会なジェノバまで足を運んだりします。

何件かある日本風なレストランの中で、中心地から若干外れたショッピングセンターの中にあるこの寿司レストラン「鮮~せん」には以前一度昼間に足を運んでいたことがあり、寿司一人前が18EUROというお値ごろ感(現地では安い)と、まあまあのお味だった記憶に気を良くして、今回はディナーで訪ねてみました。

すると、昼には稼動していない回転すしコーナーが動いていまして、何の疑念もなくカウンターの席に案内してもらいます。イタリア人には早い時間でしたが、それでも結構な人たちが既に席を埋めかけています。席に着くなり、「お一人様19.99EUROで回転すし食べ放題!」というメニューを見て家族全員で驚嘆します!「おっしゃ~、今夜は食い尽くすぜ!」なんて、日本語ではしゃぎまわります。

店員が、食い放題で良いのかと言う確認にも即座にOKを出し、子供は半額ということで、尚興奮!「それ、みんなとっかかれ~!」でコンベアーに目を向けると・・・あれ?
流れてくるのは、確かに見覚えのあるプラスティックの丸い皿なのに、その上にあるのは、焼き餃子1個だったり、焼き鳥と思しきものだったり、から揚げだったり・・・・、蓋付汁椀が流れてきたので、「ま、味噌汁でも飲んで頭冷やすか」と引き揚げて蓋を開けると、チャーハンや焼ソバが入っていたり。寿司と思しきものは、寿司飯に、蟹カマボコを薄くきったものと、サーモンと、カリフォルニア風のツナ巻きの3種類のみで、しかも極限定数量。結局流れてくるのは中華、中華、中華・・・ということで、これって回転中華なのね!

結局、喰い放題以外に2人前のすし盛り合わせを別途注文して、生魚への欲望は最小限満たしたものの、4人で70EURO(+寿司盛りその他で50EUROの計120EURO)近くも払って中華を食べに来たようなもので、アクイでも4人で50EURO以内で腹いっぱい美味しい中華が食べられることを考えると、不注意とは言え、そりゃもう、あなた、交通事故そのものですよ。コンベアーのメニューで唯一美味しかったと思えるのは、写真のメロンだったんですけど、一玉1EUROもしない価格である現地では、1000皿食べても追いつかない出費だったりします。慎ましくイタリアの山で暮らす日本人一家を襲った、秋の風をより冷涼に感じる夜の出来事でした。はぁ~・・・




