アントス工房製のハンドクリームや歯磨きなどの製品に、アルミチューブを使用しているのは皆さんもご存知のとおりです。
このチューブ、今までは一個づつ注入器で中身を入れ、お尻の閉め口を大型のペンチのようなもので、更に一個づつ閉じていたのです。チューブや箱のシールも一つづつ手で貼っていました。
手作りもここに極まれりという感じですが、製品の優劣とは直接関係ない部分ですし、流石にこれでは商品欠品を出してしまうのは仕方がない状況だったんです。
かといって、一般のメーカーのような設備を導入するには我々の規模はあまりに小さすぎます。そこで、アントス叔父さん頑張りました。

先ずは充填と封印(同時にロット番号も刻印可能)を自動的に行う中古の機械を見つけてきました。
一般のメーカーさんが見たら笑い出しそうな機械なんですけど、チューブを穴に装填するだけ(シールだけは相変わらず事前に手で貼ります)で仕上がる工程を見て、全員で「オー」と歓声を上げてしまいました。(いやはやなんとも微笑ましい)

次に、完成したこのチューブを箱に装填して、次の工程で箱に自動的にシールを貼れるようにしました。
最初は手で貼っていたんですが、縦方向にシールが送られるという今まで当たり前の工程を、印刷屋さんと工夫して、ロール状態に対して横向きに貼れるように変えたことで、ボトルにシールを貼り付ける作業を応用できるようになりました。(叔父さん結構頭柔らかい)

箱が横向きに流れてゆきます。
当たり前のようですが、アントス工房の長年の作業手順から考えれば、結構コペルニクス的発想に近いです。しかもこの工程では全く設備の追加導入をしていません。

こうして、かなりの作業が短縮され、また設備用の資金も最小限(叔父さんにしてみれば中古の機械代金でも高かったようですけど)に抑えられて、「品切れ撲滅運動」?の火蓋は切られたのでした。
しかし、なんとも「ゆるーい」製造現場です。
私たちのものづくりは、製品の中身へのコスト(手間暇含め)優先が全てのプライオリティです。
大型の設備や最新機器はとても魅力的ですが、過剰な包装や容器も含め、本来の目的とは違う部分でのコストは極力増やしたくないというこの考え方はずっと変えようがないように思います。
私たちなりのお客様へのあらゆる利便への日々努力は続いています。