暫く更新が止まっておりましたが、2007年初めてのコメントです。今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
さて、年末年始を日本の田舎で過ごした私達一家ですが、イタリアに戻ってみれば昨年末から気温の関係などで止まっていた薔薇の苗木の植え込み作業が再開していました。
いくつかある薔薇畑ですが、ここ数日はMERANAという地域にある組合直轄の畑に薔薇の苗木を施しています。
実は昨年にメリッサ畑を拡充させたばかりなのですが、薔薇の栽培に適した土地はここの貧しい地質の山間部ではそう多くありません。
今後、薔薇の需要が増えることを前提に、5Ha近くのメリッサ畑を泣く泣く潰して植え替えを行っているのです。人間の都合というやつでしょうか。罰当たりな気持ちは皆感じています。

作業は、先ず畑の中に植え込みの基準にする線を引くことから始まります。

これが、今回フランスの組合仲間から分けてもらった薔薇の苗木です。冬の間の気温の低いときに植物として活動が止まっているときにしか植え替えは出来ません。正に冬眠中の薔薇なんです。

線に沿って50cm間隔で植え込んで行きますが、先ずは根っこの細い部分をハサミで剪定してから植え込みをします。細い根をそのまま植え込むと、不要な方向に枝が出てしまう可能性があるからと聞きました。面倒で根気のいる作業です。

苗木を地中の適当な深さに植え込みます。

足でしっかりと踏み込んで固定させます。

更に、ピラミッドの形のように土を被せ、地上に少しだけ枝の先端がでるようにします。
これは、零下となる冬の気温に対処するためで、云わば保温のための布団のようなものなんだそうです。こんどは春になると、このピラミッド部分を削って、根の部分以の枝を外に出す作業が待っているというわけです。自宅の庭の園芸用ではありませんので、とんでもない本数の薔薇が植え込まれるわけですから、手間暇の大変さは想像を超えます。
私たちの畑は全て既にDEMETER認証を取得しているので、これらの薔薇は生育が順調に進めば、2008年には収穫を迎え、極めて珍しい(私は聞いたことがない)DEMETER認証薔薇として世に登場してゆくわけです。肥沃で栄養を沢山必要とするといわれるEOや芳香蒸留水などの原料用の薔薇畑が、果たして私たちの農業の根幹たるバイオダイナミクス農法に応えてくれるかどうかが、本当に気がかりです。それでも、対耕作面積辺りの収穫量や精油の含有量などは別にして、必ず付けるであろう薔薇の花で覆われるこの大地を想像すると、心配でもあり、楽しみでもある、子育てと同じ気持ちになってしまいますね。